君のいない夜。

君が誰かと遊びに行ってしまう夜は寂しいなぁ。

江國さんの言葉を借りるならば

とても寂しくて絶望するけれど

それは、神様の国のお昼寝みたいに穏やかなことでもある。

 

私が一緒に居られない夜に

君が誰かと楽しく居られることは

とても安心だ。

 

夜まで連絡はこないと思っていたけど

おやつの時間に、甘えられて嬉しかった。

出かける前もLINEしてくれて、

帰り道もLINEしてくれた。

それから電話をかけようとしてくれていた。

文字を打ちながら眠ってしまっていたらしいけど。

 

私は昨日、馬鹿げてるけど

君がひょこっと起きてLINEしてくるのを

待ってしまった。

エレカシの今宵の月のようにを聴きながら。

君がくれたぬいぐるみに

ピンクのスカートを作りながら。

 

華子は風来坊だから。

待っても無駄だよ。

そう言われても、玄関のベルがなると

華子がいると期待してしまう梨果のように

私は君のいない夜を過ごしてしまった。

君が寝てたなら私も寝ていれば良かったのに。

電話がかかってくる気がして待ってしまった。

 

今日も君は自由にうとうとしているだろう。

私は明日を楽しみに髪を切りに行く。

明日が楽しみ。

それだけでいい。